<副鼻腔炎>
鼻の周囲の空洞を副鼻腔といいますが、副鼻腔の組織に炎症をおこす病気です。症状としては膿性鼻漏、鼻閉、後鼻漏、咳があり、悪化すると頬部痛、頭痛などがあります。時期から急性(発症一ヶ月以内)と慢性に大きく分類します。急性は細菌やウイルスが原因で起こり、症状は一ヶ月程度で治まります。慢性は、急性が長引いたり、繰り返したりして、症状が三ヶ月以上続く場合をいいます。また最近話題になっている病気で、好酸球性副鼻腔炎というものがあります。アレルギー素因をお持ちの方がなりやすく、治療に難渋する場合があります。
<アレルギー性鼻炎>
ダニやほこりが原因の通年性、すぎやひのきが原因の季節性もものがあります。症状としては鼻漏、鼻閉です。目の症状も伴うことがあります。検査としては血管からの採血や指先からの採血にて調べます。治療としては、抗アレルギー剤の内服や点鼻点眼。すぎやダニでは各エキスによる減感作治療があります。症状が高度の場合、手術を行うこともあります。減感作治療治療に関しては下記を参照してください。重症の季節性アレルギー性鼻炎に対してはIgEモノクローナル抗体製剤ゾレアによる治療も行っています。(12歳以上、皮下注射)